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139 逢坂山関跡の碑から三条通東海道本線ガードまで
2009 / 06 / 03 ( Wed )
(ダウンロード用地図は準備中)
逢坂山関跡の碑から三条通東海道本線ガードまで車石逢坂山関跡の碑から山側に残る旧道に入ると左右にウナギ料理で有名な「かねよ」。その先、右手に蝉丸神社分社の石段がそびえている。石段の下には車石があり、昔ここを通って荷物を運搬した牛車の轍が石にくっきりと残っている。ここまで石を磨り減らすとはどんなに重労働だったか、と車のなかった時代を思ってしまう。街道の左手には「元祖走井餅本家」の石碑がある。その先には可愛らしい京阪大谷駅舎。右手に大谷茶屋を見て、歩道橋で国道を渡り、またしばらくは国道の歩道を歩いて行く。


走井の清水狭い山あいを名神高速道路、東海道本線、そして国道1号線がくっついて走っている。左手に大津算盤の祖、月岡庄兵衛旧家跡があり、その先に月心寺の見事な石塀が続く。月心寺の門から中を見ると、走井の清水が見える。やがて月心寺の塀越しに石碑が見えるが、「明治天皇・・」までしか読めない。おそらく「御小休所址」とか「御駐輦址」なのだろう。左手の山から流れている水路にはわさびの花が咲いていた。道は下り坂になって名神高速道路の下をくぐるとすぐ、国道から左手に分かれる。

ちょうど若い外国人の3人組がいたので「どこから歩き始めたのか」と尋ねたら、「鎌倉からスタートしてあまり日数をかけられないから電車に乗ったり、歩いたりして東海道をたどってきた。今日は草津からだ」という話だった。「私たちは東海道ではなくて、中山道を日本橋から歩いて今日は通算36日目です。」と言うとびっくりしていた。リーダーの男性は話すほうはともかく、相当日本語が読めるらしく、しっかりしていて、気持ちの良いグループだった。

鐘軌様街道は右手下のほうに国道と京阪電車が走っているのを見ながら進むと追分の道標に出る。途中の民家の屋根に何かの像の飾り瓦が乗っているので思わずその家の人に尋ねたら、「鐘軌様」とのことだった。鬼門を守っているのだろうか。こういう遊び心のある屋根って楽しい。

旧東海道を歩く皆様へ街道はやがて国道と合流するので歩道橋を渡ろうとしたら、「旧東海道をお歩きの皆様へ」という親切な案内表示がある。指示通りに道路を2本越えて右手の道を進んでいく。やがて右手に三井寺観音道の道標がある。街道はまっすぐ京阪四ノ宮駅を過ぎる。右手徳林院、十禅寺、圓光寺などがあるが、このあたりから車が渋滞し、なかなか写真を撮ることができない。やがて京阪の山科駅前を杉、安寺川を渡ると右手に愛宕常夜灯がある。ずっと雨の中を歩いて来たのでそろそろどこか、雨宿りできる神社でもないかと探すが、あいにく雨宿りできろうなところが見つからない。しかたなく、休憩なしでそのまま歩いて行くと信号の交差点で三条通に合流する。いよいよ、京都が近いと感じる。この信号を右に曲がるとすぐ東海道本線のガードをくぐる。
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テーマ:街道歩き - ジャンル:旅行

18:31:12 | 近江路から山科へ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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